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​質疑応答まとめ 臨床工学技士が伝える人工呼吸器・ECMOの構造セミナー

Question

​何かしたいので参加したのですが、PMDAのカベが厳然とあると思います。何等かの緩和策がないと呼吸器本体を組み立てることが出来ません。この度の新型コロナウィルス感染症緊急対策として、何等かの特別措置は無さそうでしょうか。

​Anser

現在、コロナで困っている臨床現場は、あらゆるものが足りておりません。PMDAなどの承認、認証などが必要ないものもたくさんあります。できる範囲のことで連携していくのが良いかもしれません。いくつか政府が人工呼吸器の製造に関して動いているようですが、既存でも優先順位を上げるような制度がありますので、それが適応されるかもしれませんね。全く新しい装置は、臨床で使うまで非常に手間がかかります。既存のノウハウをもった企業と連携して取り組む必要があると考えられます。特別措置があるかどうかは経産省の人工呼吸器担当者に確認してみます。

Question

海外のコロナの報道で病院スタッフが酸素が足りないと言っていましたが 日本で酸素不足は起こりますか?

​Anser

医療崩壊するくらい患者が増加するとあり得るかもしれません。今からそうならない仕組みを準備しておきたいですね。
酸素だけではありません。かなり様々なものが足りていません。医療者の感染が広がると、ベットも有効に使えません。
その危機感からこのセミナーで、皆さんに助けてください。一緒に動きましょうという活動をしている状況です。酸素を産業利用していて、医療用に切り替えられる企業さんなどは、提供する準備をしておいていただきたいですね。

Question

タービンから入った空気にウイルスが混入することも問題になるとお話がありましたが、人工呼吸器の吸気用のフィルターでは除去できないのでしょうか。またウイルス除去ができない場合,ここでは具体的に何を除去しているのでしょうか?どれくらいの頻度で交換するものですしょうか?

​Anser

タービンの手前にフィルターを付けて使用する事が推奨されます。

フィルターの種類にもよりますが、ウイルスを99.9%除去する物もございます。防塵フィルターですと除去する物は塵や埃となります。

吸気側、呼気側に取り付けるフィルターですと、大体24〜48時間で交換する事になります。

Question

現在、とある製品支援をしようとしたのですが、医療機器には
製販企業が最終責任を負い、販売すると知りました。

​Anser

どの企業がどこまで責任を取るかは、企業間の取り決めになるかと思いますので、専門家を交えた上で確認が必要になると思います。単に部材供給の企業であれば責任は問われません。継続して供給する責任は問われるかもしれません。

Question

ECMOとPCPSの違いを教えてください

​Anser

システムは同じです。心臓のために使うのか、肺のために使うのかによって変わります。個人的な理解です。

ECMOは大きく2種類です。

V-V ECMO  =  ECMO

V-A ECMO  =  PCPS

Question

気管挿管とマスクは、ディスポーザブルですか?

​Anser

基本的にディスポーザブルです。

Question

​気管挿管のメリットデメリット、マスクのメリットデメリットを教えてください。

​Anser

個人的な意見ですが、、

●気管挿管のメリット
自発無しでも行えます。圧力など、きちんと呼吸器で設定した圧で細かく調整ができます。

●気管挿管のデメリット
気道に直接管を入れるので、侵襲的です。

●マスクのメリット
気道に直接管を入れる必要がないので、非侵襲的で、行う事ができます。

●マスクのデメリット
自発がある方でないと基本、使用する事ができません。また、マスクがしっかり密着しないといけませんし、圧力を補正しながら使用されますので、気管挿管に比べると微調整は難しいです。

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